こんにちは。

福岡のプロ家庭教師TOMです。

 

昨年あたりから、福岡県の公立高校における「朝課外」が話題になっています。

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/anatoku/article/410668/ (西日本新聞)

 

学校によっては「朝補習」や「0時間目」と呼ばれるこの制度。

正規の1限目授業の前、例えば7:40‐8:30頃に課外授業を1時間行う制度で、

福岡県の多くの高校で導入されています。

私も、20年以上前ですが、高校時代はこの「朝課外」に毎日出席していました。

私の場合は、学校から自転車で10分ほどのところに住んでいたので、

通学にはかなり恵まれた環境にあったと思いますが、それでも、眠い目をこすりながら

通っていたハードな日々を今でも思い出します。朝起きるの、辛かったですね…

 

さて賛否両論あるこの制度。

新聞やネット上で見る主な意見は、以下のようなものでしょうか。

 

★積極的意見★

・授業で足りない演習量を補える

・自分ひとりでは頑張れないが、クラスのみんなが一緒だと頑張れる

・塾や予備校に通うより、圧倒的に低価格で受験対策ができる

★消極的意見★

・睡眠時間が減る。学校から遠いと、4時、5時台に起きなければならない

・早朝から弁当を作るなど、家族の負担も大きくなる

・朝から眠いのに勉強しても、効率が悪い

・受験科目にない教科まで、受講を強制させられる

・自分のペースで進めたいのに、周りに合わせなければならない

・担当する先生の負担も大きい

 

などなど。

個々人それぞれ置かれている状況は異なりますので、どの意見ももっともかと思います。

私自身、高校時代は辛かったですが、それでも、塾や予備校に通うことなく大学に進学

できた要因の一つに、この「朝課外」があると思います。

かと言って、すべての生徒に「朝課外」が有効だとは思いません。

 

私が、この「朝課外」に関して検討すべきだと考える点は主に二点です。

 

①授業内容に関して

朝課外は、正規の授業の「課外」であり、「補習」であるべきだと思います。

一部の学校では、この朝課外の時間に、正規の授業と同じ形式の授業をしています。

教科書を進めちゃうわけですね。

当然、その範囲が定期テストの範囲にも含まれてきます。

ということで、朝課外を欠席すると正規の授業についていけなくなってしまいます。

課外授業に関しては問題演習、練習、弱点補強などの内容にすべきでしょう。

(もちろん、その反動として、正規の授業スピードが速くなったり、教科書内容を

終える時期が遅くなり、受験対策授業に入る時期がずれ込んだりする可能性はあります。

そもそも、「公立」高校の授業が大学入試に左右され過ぎているという論点もありますが、

それはまた別の機会に…)

 

②「強制参加」に関して

課外授業を選択制にしている学校はいくつかあります。

地域トップの進学校でも、選択制のところはあるようです。

しかし、多くの学校では参加が「強制」されている現状がまだあります。

形式上「希望制」としているけれど、実態はどうみても「強制参加」になっている所が

多いようです。

 

前述のように、「朝課外」に対して、賛否両論あって当然だと思います。

担当される先生の負担も大きいでしょうが、もしこの「朝課外」の制度が維持されるならば

学習の機会として活用したいという生徒も多くいるでしょう。それは素晴らしいことです。

ただ、様々な理由で参加したくない、また参加できない生徒がいるのも真実です。

「課外授業」として、参加、不参加が自由に選択できる制度が望ましいのではないでしょうか。

そして繰り返しになりますが、不参加の生徒が「正規の授業で取り扱われるべき内容を

学習できない」ということがないように、課外授業の中身を検討することが必要だと思います。